の白内障手術

まず白内障とは?

白内障とは、眼の水晶体が一部もしくは全部が白濁し、進行すれば視力は低下、最後には失明する病気です。犬や猫も人間と同様に白内障が発症します。 特に若年性や糖尿病性により急激に白内障が進行した場合、失明以外に、白内障化した水晶体が眼内に溶け出し重度の炎症を起こす水晶体起因性ぶどう膜炎といわれる疾患があり、治療が遅ければ最悪眼球を摘出する場合もあり、動物にとっては非常に苦痛を伴います。しかし、現在では人と同様に白内障手術が可能となっており、当病院でも視力が低下もしくは失明した白内障に対し白内障摘出手術を行っております。

白内障になってしまったら?

治療法には「内科療法」と「外科的療法」があります。 内科的治療法(点眼薬)は白内障の初期には進行を遅らせることができますが、視力が障害されている白内障には、一般的な白内障用の点眼薬では視力を回復させることはできません。視力が障害された目には外科的に水晶体を摘出し、眼内レンズを挿入する手術を実施します。

犬用眼内レンズ

白内障手術のための術前検査

術前検査で細隙灯顕微鏡検査(スリットランプ検査)によって角膜・水晶体などを詳しく観察し、そして眼の超音波検査、網膜の機能を見るための網膜電位検査(ERG検査)などを行います。また、全身麻酔を行うため麻酔前の血液検査、胸部レントゲン検査を行い、問題なければ手術の予定を決めます。

網膜電位検査機器

手術

進行性、急性に進行した白内障に対する唯一の治療法は、白内障の水晶体を手術によって取り除くことです。視力が障害された目に超音波吸引装置を使用し外科的に水晶体を乳化吸引、摘出し、眼内レンズを挿入する手術を実施します。その結果、光が再び網膜上に焦点を合わせられ視力が回復します。白内障手術の成功率は約90%で、この成功率は、白内障眼球の状態によって決まります。比較的高い成功率ですが、合併症があることは無視できません。術後の合併症はいくつかあり、過剰な炎症や角膜の浮腫(にごり)、二次的な緑内障(眼圧の上昇)、網膜剥離、眼内感染、完全な失明などがあります。合併症がなければ術後早期から視覚は回復し、術後1~2ヶ月の間には投薬や点眼を終了することができます。
手術中の様子

手術中の様子

術後の眼

術後の眼

手術前

手術後

まとめ

動物の白内障は飼い主の気づかないうちに進行し、出来るだけ早く処置をしないと2次的な網膜の異常や炎症を引き起こし、手術しても視覚の改善が悪くなることが多々あります。今のところ白内障を治す点眼薬や内服薬は医療、獣医療ともにエビデンス(根拠のある治療法)がなく早期の手術が唯一の治療法となります。すでに白内障になり今後が心配な方や、視覚はあるけれども最近眼が白くなってきたなどで気になる方は早いうちに一度診察されることをおすすめします。元気で健康な眼を維持するために病気の早期発見、早期治療を心がけましょう。

 

手術に使用する超音波乳化吸引装置

手術に使用する手術用顕微鏡

手術に使用する手術用顕微鏡

  • ct検査
  • ヘルニア
  • 脱臼
  • 前十字靭帯断裂症
  • 骨折治療
  • 腫瘍外科
  • 腹腔鏡
  • 門脈体循環シャント
  • 白内障
  • 会陰ヘルニア
  • セカンドオピニオン
  • ドクターコラム
  • しつけ教室
  • 求人情報

交通アクセス

〒869-1235 熊本県菊池郡大津町室317 TEL: 096-293-5654
駐車場あり 10台
◆大きな地図で見る