猫の尿管結石 手術法:尿管結石摘出および尿管転植手術

症例:6歳 雑種猫 避妊雌
主訴:半年前からたびたび血尿が見られ他の病院で抗生剤と皮下点滴の治療を行っており、治療をやめるとすぐに再発するとのことで当病院に精密検査で来院されました。すぐに検査を行ったところレントゲン検査にて左右尿管に3?4mm程度の小さい尿管結石が認められ、超音波検査では左右尿管とも尿管結石により閉塞している(水尿管)所見が認められ、腎臓内にも尿の貯留(水腎症)が認められました。

小さな尿管結石が認められます。

右尿管結石:約4mm

左尿管結石:約3mm

 

今回の検査にて血尿の原因は尿管結石および水腎症によるものと診断しました。この猫ちゃんは残念ながら両方の尿管が結石によって詰まっていたため、
治療のために結石の摘出手術が必要と飼い主様にお伝えしたところ、手術を希望されたので状態が改善後すぐに摘出手術を行いました。 手術時の写真です。

 

右尿管結石の摘出

左尿管結石も摘出

 

猫の尿管は正常でも2〜3mmしかない非常に細い管なので、尿管結石を摘出したところをそのまま縫合すると術後狭窄の原因となり再手術のリスクが高くなります。幸いこの猫ちゃんは結石の場所が膀胱に近い箇所での尿管閉塞だったので、結石摘出後に左右尿管を膀胱の違う箇所につなぎ変える尿管転移植手術を行いました。

 

尿管転移植後、左右尿管から排尿が確認された。

摘出した尿管結石

 

術後は左右尿管からの排尿も良好で、術後1週間後に尿道カテーテルも抜去し無事退院となりました。術後経過も良好で現在術後半年経ちますが一度も血尿はなく元気に過ごしています。 猫の尿管結石は最近増えてきた病気で、特に猫用の病院食を獣医師の指示なしでインターネットなどから購入し食べている猫ちゃんに多く発生しているように感じられます。病院食は特に獣医師の指示の元、購入されるほうが安全です。この猫ちゃんも元気になってよかったね(^0^)!

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