犬の重度の会陰ヘルニア 

犬の重度の会陰ヘルニア 

手術:ポリプロピレンメッシュによる会陰ヘルニア整復術および直腸固定、精管固定術

症例:犬 Mダックス 雄 8歳
主訴:2ヶ月前から排便に時間がかかるようになり他病院にて便を出してもらっていましたが、1週間前から排尿もできないとのことで来院されました。
来院時、肛門右脇が大きくふくれており、レントゲン検査にて膀胱が反転してヘルニア嚢に嵌頓しておりかなり重度の状態でした。

来院時レントゲン検査:重度の便秘および膀胱の反転が認められました。

緊急を要する状況で飼い主様の希望で手術にて反転した膀胱の整復およびヘルニアを起こした箇所の整復手術を行いました。

肛門右側の重度の会陰ヘルニアが認められます。

 

反転していた膀胱を整復しました。一部膀胱が損傷で赤黒くなっていました。

 

精管を腹壁に固定し、膀胱が再度ヘルニア嚢に入りこまないようにしました。

 

両側とも会陰ヘルニアが重度であったためポリプロピレンメッシュを用いて両側同時に整復を行いました。

最後は縫合して終了しました。

術後初日から排尿が認められ、2日目から排便も可能になりました。その後経過良好で、現在手術して1年半程経過しますが、再発もなく元気で過ごしています。会陰ヘルニアは去勢していない年寄りの雄がなりやすく、男性ホルモンの影響で肛門周りの筋肉が薄くなることが原因と言われています。また、手術後の再発率も以前の周囲の筋肉を縫い縮めるのみでは再発率30%と言われていましたが、現在このメッシュ材を使用してからは5%以下まで低下しました。
病気の予防としては去勢が効果的です。病気は未然に防ぎましょうね!

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