犬の膝蓋骨内方脱臼グレード4による歩行困難

症例:6ヶ月 トイプードル 雌

主訴:3ヶ月前から右後肢を着地しないで上げるようになっており、近医で痛み止めやサプリメントを処方されましたが、最近反対側の左後肢も足を曲げたまま歩けなくなったとのことで近医からのご紹介で来院されました。来院時、両後足とも屈曲したまま歩行できす、足を伸ばすこともできない状態でした。レントゲン検査にて左右とも膝蓋骨が内方に脱臼し、元に戻らない状態の上、大腿骨と脛骨が重度に変形していました。

左右とも膝蓋骨の内方脱臼および大腿骨、脛骨の変形が認められます。 まだ子犬で、今のままではこの状態のままずっと歩けなくなることは間違いないと判断し、飼い主様とご相談し、両側膝蓋骨内方脱臼整復手術および、変形が強い右の大腿骨矯正骨きり手術を行いました。

膝蓋骨が上に乗る滑車溝にまったく溝がなく、つるつるの状態でした。これでは膝蓋骨は脱臼してしまいます。

大腿骨の骨きりおよびプレートにて矯正しました。滑車溝も形成を行いました。

最後に脛骨粗面の転植し、大腿骨-膝蓋骨-脛骨粗面のアライメントと整え手術終了としました。

手術後レントゲン:膝蓋骨は正常な位置に整復され、足もまっすぐになりました。 術後は1週間程で歩行できるようになり、2ヶ月ほどでほぼ正常なワンちゃんと変わらず元気に遊べるようになりました。膝蓋骨内方脱臼は先天的疾患で、このワンちゃんほど重度な症例は珍しいですが、比較的小型犬に多い後肢の疾患です。膝蓋骨がすでに脱臼しているが症状が無いわんちゃんも多く認められます。安易な経過観察は関節炎や前十字靭帯断裂症など様々な合併症の原因となるため、比較的早期の整復手術をおすすめします!

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